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フィリプ・トポルの「荒々しい叙情詩」

彼は自分の作品を「荒々しい叙情詩」と呼べていった。しかし、それでは「荒々しい叙情 詩」あるいは「挑戦的な詩」とはどういうものでしょうか。

まずは、トポルが作った詩のテーマを紹介しましょう。その時の主なモチ一フは人間の心の 秘密を解き明かすことにある。彼は人間の精神の底に隠された悪や恐れなどに興味を持って いた。殆どの詩は、世界の中に自分の位置を探している男の人の観点から書かれているとい われている。その男の人がぶつらく街の暗闇は、危険な雰囲気が漂うものとなっている。ト ポルの作品の中では酔っ払いも、自殺者も、他の疑わしい性格が現れている。愛と女性に関 する詩もであるが、そのテーマもまた悲壮辛感漂うものなっている。

重要なのは、詩の書き方だと思います。トポルは文語と口語の話し言葉を結合して、時々攻 撃的な表現を使いました。それによって、詩行がとてもダイナミックになり、ちょっと荒 々しい印象を与えます。

しかし、「荒々しい叙情詩」という言葉の意味を理解する一番いい方法は、コンサートの最 中のフトポルを見ることである。彼はピアノを弾きながら歌を歌って、自分の感情を驚くほ ど表に出す。そういうすごい演奏をビデオだけで見ることができる。

フィリプ・トポルの人生は「プシ一・ヴォヤ一ツィ(Psí vojáci)」というバンドと切っても切 れない関係にあるので、このバンドを少し紹介したいと思う。

フィリプ・トポルとプシ一・ヴォヤ一ツィ

自分のバンドを結成する前に、トポルはヴァ一ツラフ・ハヴェル(Václav Havel)の「フラ一デ チェク」(Hrádečekとはチェコの小さな村だ、「Hrádeček」と言えば殆どの人はヴァ一ツラフ ・ハヴェルの小を屋頭に浮かべる)で行われた「ザ一・プラスティク・ピ一プル・オフ・ザ 一・ユ一ニバ一ス(The Plastic People of the Universe)」というバンドのコンサートの始めで2~ 3曲を披露た。

filip topol czech singer poet revolution.jpg[フィリプ・トポル]

1978年に13歳のトポルは二人の友達(ダヴィド・スカ一ラDavid Skála;とヤン・ハズカJan Hazuka)と一緒に自分たちのバンドを結成した。バンドの名前はトマス・ベルゲル(Thomas Berger)という作家によって書かれた小説にちなんで名付けられた。もっと正確に言うと、 「プシ一・ヴォヤ一ツィ 」という名前は、その小説の中に載っていたアメリカ・インディア ンの部族が使っていたものである。

数ヵ月後、プシ一・ヴォヤ一ツィは始めてプラハの第九ジャズの祝祭で演奏した。その時、 彼らは聴衆の注目を集めた。生憎、聴衆だけではなく、共産主義政党に統御された警察もバ ンドの演奏に目をとめた。そのため、トポルは警察の尋問を受けなければならなかった。そ の後、彼らのバンドはだんだんチェコスロヴァキアのアンダーグラウンド音楽の中で重要な 位置を占めていくことになる。

その事件の後で、公認されたコンサートが1980年に行われた。それから、6年間は共産党体 制下の検閲によってバンドの活動が禁じられた。しかし、プシ一・ヴォヤ一ツィというバン ドは秘密裡に演奏をした続けた。

その頃、トポルは「ザ一・ド一ズ(The Doors)」というロックバンドの作品ざやクラシック音 楽の影響を受けた。彼は兄のヤ一ヒム・トポル(Jáchym Topol、チェコの有名な作家)の詩に 曲をつけた。その詩のテーマは、主に戦争の苦しみや中世の民族のつらい生活だった。 1981年にヴェルツルシ(Veltrusy)の城の地下室でプシ一・ヴォヤ一ツィはヤ一ヒムの「バロ コ・ヴ・チェハ一フ(Baroko v Čechách)」の詩にフィリプが曲を付けた作品を演奏した。そ の機会におかげで、トポルはアンダーグラウンド音楽を代表する人々とに会うことができ た。例えばその中のひとりであるイヴァン・マルティン・イロウス(Ivan Martin Jirous)は プシ一・ヴォヤ一ツィの強力な支持者になった。

1985年からトポルは自分の詩を初めて書き、ドイツの中世の詩やアメリカ・インディアンの 詩、それにシルビ一・プラス(Sylvie Plath)の詩にも曲につけた。

1986年にプシ一・ヴォヤ一ツィはクラブで演奏し、そのロッククラブの雰囲気がバンドの作 品にも影響された。歌詞の中にはユーモアや皮肉が込められた。1990以降、プシ一・ヴォヤ 一ツィは外国でもコンサートを行った。(例えば:フランス、ホランダ、オーストリアなどで )。

バンドと自分の作品を除いて、トポルは自分の父親が書かいた「ズボヘム・ソクラテ (Sbohem, Sokrate.)」という演劇を皮切りとして、様々な演劇のため曲を作った。 その上、トポルは役者でもあだった。自分が作った「誕生日」という実存主義的な演劇を演 じた。それから、1994年「ジレツキ(Žiletky)」という映画が上映された。トポルはその映 画で主役を演じ、プシ一・ヴォヤ一ツィとして映画のサウンド・トラックを作った。

1997年にトポルの健康状態が悪化したため、プシ一・ヴォヤ一ツィはしばらく演奏しなか った。トポルは飲酒をやめて、膵臓の手術を受けた。1998年5月にプシ一・ヴォヤ一ツィの コンサ一トがまた行われた。

バンドに興味を持っいる人のためお知らせ: 現代では、プシ一・ヴォヤ一ツィについて映画 が作られている。今年、6月19日はフィリプ・トポルの記念のため、コンサ一トが行われ る。

プシ一・ヴォヤ一ツィのディスコグラフィー:

フィリプ・トポルのディスコグラフィー:

アデラ
プラハ・カレル大学の日本語学科の学生。
連絡: | adela@roboraion.cz | facebook |
参考文献を表す・隠す
文献
  1. http://psivojaci.rock-jazz.cz/
  2. http://www.ceskatelevize.cz/specialy/bigbit/kapely/2693-psi-vojaci/

イメージ
  1. http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/70/Filip_Topol.jpg/800px- Filip_Topol.jpg
  2. http://farm1.staticflickr.com/108/308368559_1cfb8b82e4_o.jpg
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